かみつれの闘病・育児ブログ

待望の第一子妊娠!と思ったら、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)になっちゃった!そんな私の闘病や育児の記録。同じ病気の方の参考になれば幸いです。

自宅ではじめられるモンテッソーリ教育の情報が盛りだくさん!『0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!』

私は今回はじめての妊娠で、今まで周りに小さい子供がいたこともなかったので、赤ちゃんがいる生活というのはまさに未知の世界です。

なのに急な病気による入院とコロナウイルスの流行で、申し込んでいた母親学級は軒並みキャンセル、退院した頃には外出もままならないような状況になってしまいました。

さすがに、このまま右も左もわからないまま子供を産むのはまずいのでは?!と妊娠9ヵ月にして危機感を覚え、それから育児本を読むようになりました。

ですが、情報が溢れるほどある昨今。育児本もネットで検索すると星の数ほどあり、そのすべてを実践しようと思ったらパンクしてしまいそう…

と、いうことで読んでみて「これなら私でもできそう!」「こういう育児だったら挑戦してみたい」と思えたものを備忘録を兼ねて紹介したいと思います。

 

今回の記事で紹介するのはこちらの本です。

 

『0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!』藤崎達宏

   

 

 

この本を読んで勉強になったところ、実践してみたいと思ったところ

  • モンテッソーリ教育は0歳から子供の自己選択を促し尊重しているところが、子供自身の考える力を伸ばせそうだと思った。
  • 同じ動作や遊びを繰り返すことは、子供の成長にとって重要なこと。しかし、大人から見るとイタズラを繰り返しているように見えてしまう。動作の繰り返しの重要性を事前に知ることで、大人はおおらかな気持ちで子供の成長を見守ることができる。
  • 大人から見て良かれと思うことが、必ずしも子供のためになるとは限らない。大人の自己満足で子供の成長の芽を潰さないよう、子供の興味・関心を観察し見守ることが一番の教育になる。

 

モンテッソーリ教育のコンセプト

どんな時代になっても「一人で生きていく本当の力」を、自分で獲得できるように、親は見守ろう。そして、一人でできるように手伝ってあげよう。

これがモンテッソーリ教育の子育てです。(p.4-5)

 

モンテッソーリ教育では、子供は「親の助けがなければ何もできない存在」ではなく、「すべてのことができるけど、物理的にできない状況下にあるか、やり方をまだ知らないだけ」という前提のもとに考えられています。

大人が子供に対してやるべきことは、子供が一人で生きていく力を身につけられるよう成長段階に合わせた環境を用意することであり、モンテッソーリ教育には成長段階ごとに子供がどんなことを学びたがっているのかという知識や、子供の学びの要求に合わせた環境の整え方のコツが詰まっています。

 私は子供に「自分のことは自分でできる子」「自分がやりたいこと、好きなことに積極的に挑戦できる子」になってほしいな、と漠然と考えていたので、モンテッソーリ教育の子供の可能性を信じるというスタンスに共感し、こういう教育をやってみたいと思うようになりました。

 

子供の「成長のサイクル」と親の関わり方

知っておきたい成長のサイクル(p.34-35)

  1. まず、子どもは今置かれている環境の中を興味・関心を持って散策します。
  2. そして、今の自分を成長させてくれる活動を自分で選択します。
  3. その活動に集中して繰り返します(集中現象)。
  4. 上達することにより、満足感と達成感を得ます。
  5. 活動がドンドン上手になり、生きていくのに必要な能力を習得します。
  6. この一連のプロセスを経ることで「自分でできた」という自己肯定感の芽が育ちます。

 

モンテッソーリ教育では、0歳から子供に自己選択をさせることを推奨しています。大人から見るとつい「こっちの方が簡単だよ」とか「子供にはまだわからないから、こちらで選んであげよう」といった気持ちが働いてしまいそうですが、子供にも意思があり「こうしてみたい」という欲求があります。そういった子供の気持ちを大切にし、自発的な活動を実行できる環境を提供することで、子供の自己肯定感を育てていきます。

 

「危ないから片づけてあげよう」「これはもう何回もやっているから代わりの活動をやらせてあげよう」「一人でやっているから、一緒にやってあげよう」「おそらくできないだろうから代わりにやってあげよう」……。

わが子のために「〇〇してあげよう!」、その思いが、実はわが子の成長を一番邪魔していたのです。

特に、子どもの欲求によく気がついてしまう「良いお母さん」は要注意です。子どもが活動する前に、その気配を察して、「これがほしかったのね!」「今度はこれがいいかな?」と、ドンドン先まわりをしてしまいます。

この習慣を続けていくと、最後は自分で選べない「指示待ち」の子どもになってしまいます。(p.41-42)

 

「自分のことは自分でできるようになってほしい」と言いながら、上記の間違った成長のサイクルで紹介されていた『わが子によかれと思って親がする行動』で紹介されていた例を読んで、ドキッとしてしまいました。私、こういうことやってしまいそうだな…と。

「子どもの行動・選択を見守る」と、口で言うのは簡単だけど、いざ子育てが始まったらつい先回りした行動をとってしまいそう。それをぐっと我慢することが大切、と子育てが始まる前に知ることができてよかったです。

 

 まとめ

  • モンテッソーリ教育は子供が自分の成長段階に合った活動ができるよう、環境を整え見守る教育。どの活動をいつから始めていつ止めるのかは子供次第。
  • 子供の集中力や自発性を尊重する一方で、大人は子供を観察し見守りに徹する必要があるので、大人の忍耐力が問われそう。
  • 子供自身が選択した活動を繰り返し行い、上達することで満足感や達成感を得られるというプロセスを通して、日本人は低いと言われている自己肯定感を0歳から育てていくことができる。

モンテッソーリ教育は、子供のやりたいことを心ゆくまでやらせてあげられる一方で、それに根気強く付き合う大人には時間と精神的な余裕が必要になりそうだな、というのが私の感想です。ただ、子供が一つ一つの動作を集中しやってみたがるのは6歳までの限られた期間(そういった期間を「敏感期」と呼ぶそうです。長くなるので別の記事で紹介します。)ということなので、その期間は「子供が自分の力を伸ばしているんだ」と割り切ってとことん付き合う覚悟ができました。

私の家は共働きで、近所にモンテッソーリ教育を行っている保育園もないので、やるとすれば家庭でモンテッソーリ教育を実践していくことになりますが、この本には0歳から3歳までの子供を対象に家で簡単に始められるモンテッソーリ教育のメソッドがたくさん紹介されているので、私もこれから少しずつ挑戦してみたいと思います。