かみつれの闘病・育児ブログ

待望の第一子妊娠!と思ったら、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)になっちゃった!そんな私の闘病や育児の記録。同じ病気の方の参考になれば幸いです。

妊娠中に突発性血小板減少性紫斑病と診断されて①(発症から診断まで)

妊娠6ヶ月。

もともと持病もなく年1回の健康診断も問題なし。

妊娠初期につわりもほとんどなく、胎児の成長も順調で、私は世界で一番幸せな妊婦かも〜なんて、余裕綽々のマタニティライフを送っていました。

 

最初の症状が出たのは妊娠20週がそろそろ終わろうというある月曜日。

買い物をして少し重めの本を買ったのを手にぶら下げながら3-4時間歩き回り、帰りの電車でふと自分の手を見ると買い物袋を持っていた箇所を中心に紅斑が出ていました。

細かい紅斑がたくさん出ていてびっくりしましたが、痛くも痒くもないので何かよくわからず「発疹?それとも本が重かったから内出血したのかな?」と思い、その日は様子を見ることにしました。

 

火曜日、両手の紅斑は相変わらず。

その他に、鼻をかんだら血の塊が出て、歯磨きの時には歯茎から出血が出ました。

私はこれまでの人生でも鼻血を一、二度しか出した覚えがないくらい鼻血とは無縁なのでびっくりしましたが、妊娠中はよくある症状と以前ネットで見かけたことがあったので、あまり気にしませんでした。

その日は普通通り仕事にも行きました。

 

水曜日も鼻血、歯茎の出血は変わらず。紅斑は手の外に首や太ももにも広がっていて、さすがに何か変だな?と思いましたが、仕事もあるしと思ってそのまま職場へ。

夜、家に帰ってから夫に話したところ「妊婦だし念のため早めに病院に行った方がいいんじゃない」と言われ、ようやく病院に行く決心がつきました。

ただ、この時は鼻血と歯茎からの出血はあまり気にしておらず、紅斑をどこでみて貰えばいいのかな?ということだけ悩んでいました。

 

木曜日、朝イチでかかりつけの産院に電話連絡し「発疹が出ている」と伝えたところ、「皮膚科を受診してください」と言われたため、近所の皮膚科を受診しました。

診察してもらったところ、紅斑だと思っていたのは内出血(点状出血と言うそう)で、血小板が少なくなっている可能性があると言うことですぐに血液検査で調べてもらうことになりました。

ちなみに、妊娠中に血小板が低くなることはあるそうで、その状態で出産時にいきむと点状出血が全身に出ることがあるそうです。ただ、私はこの時点でまだ妊娠21週に入ったところで、いきんだりすることもなかったので、なぜ内出血しているのかは心当たりが全くありませんでした。

採血結果はなるべく早く聞きに来るようにと言われ、翌朝再度受診することにして、この日はそのまま仕事へ。

ちなみに、この日の朝の時点で点状出血は膝下まで広がっていて、胴体以外の場所はほとんどすべて出血していました。顔もこめかみのあたりや、化粧中に間違えて軽く引っ掻いてしまった顎のあたりにも点状出血がありました。

 

金曜日、皮膚科を再度受診すると血小板の値が8000しかないと言われました。

通常、血小板は15万から35万くらいあるのが正常で、妊娠中に低下したとしても、最低3万はないと危険なのだそうです。

そんな中、8000しかない私は緊急入院の必要があると言われ、皮膚科の先生が緊急搬送を受け入れてくれる病院を探してくれることになりました。

ですが、血液内科と産婦人科がある病院で、今すぐ病床が空いている病院というのがなかなかないらしく、病院探しは難航しました。

都内の大学病院や総合病院でもこんなに見つからないものなのかと唖然として、だんだん不安になってきました。

皮膚科の先生には、血小板減少性紫斑病の可能性があるのですぐに家族に連絡して、どこの病院に行くにしても入院になると思うから準備をして下さいと言われ、病院が見つかるまでの間一旦自宅に帰ることになりました。

自宅でお昼ご飯を食べつつ、入院に必要なものを準備し、15時過ぎにようやく受け入れてもらえる病院が見つかりました。

受け入れ先の大学病院からは、「血小板が低くて怪我をした場合に命の危険が伴うので、救急車を呼んで救急外来に搬送してもらって下さい」と指示を受けました。

正直、自覚症状もなく普通に歩いたりできるので電車で行くつもりだった私はびっくりしましたが、言われた通り自分で救急車を呼んで夫と一緒に救急搬送してもらうことになりました。

 

②へつづく。